OUR PHILOSOPHYいまここで、よく生きるARETECOの全ての幹となる最重要理念

PHILOSOPHY

ARETECOは「いまここで、よく生きる」という理念を、とても大切にしています。

この理念は、ARETECOという組織が存在する目的であると同時に、仕事や組織という枠を超えた私たち一人一人の人生のモットーでもあります。

ARETECOはこの理念のもとに集まった精鋭たるメンバーから成り立っているのです。

未来を手段に、
今を目的に

世界はいまここだけに存在している。いまここにのみ万物の美しさがある。
瞬間瞬間を全力で積み重ねていくことによって、この世界に変化を与えられる。
過去に囚われず、理想の未来を描き、私たちはいまを全力で美しく生きる。

「いまここ」を意識するということ

私たちは過去や未来ではなく「いまこの瞬間」を一番大切にします。なぜなら、過去も未来も人間がつくりだした概念であり、世界の本来の在り方は「いま」の連続でしかないからです。私たち人間は往々にして過去に囚われ、未来に思いをはせるがあまり、「いまこの瞬間」を犠牲にしがちです。ビジネスの世界にも同じことが言えます。未来の目標達成のために、過去を振り返りながら反省をし、結果として「いま」という時間を苦労しながら過ごしたり、無理をしすぎたりすることが多いのではないでしょうか。もちろん目標を描くことは重要ですが、私たちは「いま」をより良く生きるための「材料」として過去を、そして「手段」として未来や目標を取り扱います。私たちは自身の存在理由を「今日を、いまを、より良く生きるため」だと考えます。

時間という概念

「いま」に集中するためには、時間という概念を正しく理解することが重要です。人間は、未来を描いたり過去を思い出したりすることによって、感情が動きます。ですが、本来は「過去」も「未来」も人間がつくりだした概念であって、あらゆる事象そして感情は「いま」この瞬間にしかありません。「いま」の連続である世界をとらえるためには、「いま」に集中し、そのための選択・行動を続けることで次の瞬間の「いま」が変化してゆきます。

いま、この瞬間を大切にする

今に集中すると、目の前で起こっていることに感情の焦点を絞るようになり、感性が豊かになってゆきます。ただし「今に集中すること」と「未来を考えないこと」はイコールではありません。今をより大切にするために、未来への構想を手段として活用する。未来は人間の思考の中にしか存在しないので、頭の中で未来を上手に描き、今をより良い方向に持ってゆく。この考えは「目標」についても同じです。ARETECO では「目標」を「起こり得なかったはずの現実を起こすための手段」と定義しています。目標もまた、今この瞬間を変えるための手段なのです。今この瞬間にのみ意識を向けることで集中力も高まります。また、存在するべき時間を今に置き、そこから過去や未来に(意図的に)意識を飛ばす思考をすることで、今という瞬間の連続をより良い方向へ軌道修正させることもできます。この瞬間を大切にしているという自覚を持つことにより充実感が生まれ、いま目の前に起こっていることに対しての思い入れや感謝が深くなってゆきます。

「ここ」への感謝・尊重が
使命へと導く

無限の世界の中で、幾多の縁が重なって、「ここ」に自分がいる。
そのことに気づいたとき、「ここ」にある縁を感謝、尊重することができる。
「ここ」での貢献が良い縁をつなぎ、「ここ」が拡大することで使命の種が大きく育つ。

縁やつながりを大切にする

私たちは縁やつながりを大切にします。人はつながりを無くしては生きていくことができません。自己満足や評価のためではなく、そのつながりの輪の中で求められていることに全力で取り組む姿勢を大事にしています。求められた課題をこなしてゆくにつれ、自然と求められる範囲は大きくなっていき、成長へとつながります。つながりの中での成長は、実は「成長させてもらっている」のだということに気づくことが大切です。私たちは縁やつながりから派生する絆を大切にし、今求められていることに全力を尽くす人、組織を目指しています。

有り難いと感謝、尊重して取り扱う

いまこの瞬間のつながりを大切にすること。頭ではわかっていても、それを常に実践し続けることは難しいことかもしれません。つながりを大切にするためには、まずつながりに対して感謝の気持ちを持つことです。幾多の縁が、天文学的な確率でつながって「いま」があること。そのつながりに対して有り難いと感謝する心。そうやって感謝の気持ちが生まれると、何事も尊重して大切に取り扱うことができます。仲間や取引先、場所や道具でさえも、全てつながりがあってこの瞬間に存在していることに気づき、意識すること。有り難いと思い、大切にしようと「感謝・尊重」を感じられる、そんな人間でありたいと思います。

縁起から問われている

今自分がいる「ここ」に感謝、尊重できると、つながりをより意識することができます。このつながりは、仏教の世界では「縁起」と表現されています。何もないところから何かが突然生まれるはずはなく、全ての物事はつながっており、そのつながりに意味がある。そう考えると、縁に感謝し、つながりを尊重する気持ちがより強くなります。そして、縁やつながりを大切に生きるためには、つながりに求められている中で生きることが重要です。そして、縁に何を問われているのかをつねに考えることも大事です。ナチスドイツの強制収容所での過酷な日々を生き抜いたフランクルの名著『夜と霧』(*1)の中に、人生の「問い」と「答え」について、哲学的な一節があります。

「生きることは日々、そして時々刻々、問いかけてくる。わたしたちはその問いに答えを迫られている。考え込んだり言辞を弄することによってではなく、ひとえに行動によって、適切な態度によって、正しい答えは出される。生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を充たす義務を引き受けることにほかならない。」
(*1) ヴィクトール・E・フランクル、『夜と霧(新版)』、池田香代子訳、2002年

この『夜と霧』の一節にある「生きること」を「縁起」ととらえてみましょう。縁起を自分だけのものとして大切にするのではなく、縁起から何か意味を問われているのではないかと考え、その問いとは何なのかを常に念頭に置いて行動することにより、答えを得てゆく。その答えを得るための努力の過程こそが、縁起への感謝のしるしであり、最終的には縁起を尊重することに結び付くと私たちは考えます。

使命とは

つながりに感謝できるようになると、自然と愛情が生まれます。つながろうとする相手に対してだけでなく、つながろうとする自分自身も尊重できるようになります。目の前に存在する問題や障害でさえ、意味あるものとして考えられるようになり、「では、どう向き合うか」という前向きの態度と姿勢を得ることができます。妨げとなっているものを「悪」や「嫌なこと」と捉えるのではなく、全てが意味のある「縁」であり、「問い」であると考える。そういう生き方をしていると、周りから求められていることに「使命感」を感じられるようになるのではないでしょうか。「使命感」というとなにか大きなものを想像しがちですが、事業や業務、日々の仕事などで使命は大小たくさん周りに存在しています。この目の前の使命を全うしていくことで、おのずと規模や求められることは大きくなっていきます。大切なのは「目の前のつながりから求められていること」に目を向けること。初めから大きなつながりを求めるのではなく、周りから求められている使命を果たすこと。それが使命の種となり、大きく育っていくのではないかと私たちは考えます。

魂レベルの幸福を
指針とする

世界の存在理由や意味は分らなくとも、進むべき方向は幸福が指し示してくれる。
社会は幸福を目指して進み、個人もまた幸福な生き方を模索する。
固定観念に支配されず、魂の声を聴き、個々の役割を全うすることが、生きる意味である。

幸福とは

多くの人は「幸福になりたい」と願い、幸せな人生を目標として日々を送ります。しかし、逆説的に考えれば、幸せを求めようとすると、人は幸せになれないのかもしれません。そもそも「幸福」という概念は人間が作ったもので、定義も形も人それぞれだからです。ですから「幸せになりたい」という願いは、ゴールのない(本来存在しない)概念を目指していることにもなります。ではどう考えれば良いのか。私たちは「いま」という目の前の時間を「幸せな状態にする」ことを考えるべきではないでしょうか。メーテルリンク作の童話「青い鳥」のように、あちこちを探した結果、実は幸福は自分の家にあった、ということもよくあることです。何かを成す過程が幸せであれば、たどりつく結末もきっと幸福となるでしょう。

瞬間的幸福から持続的幸福へ

「幸福」については、これまで多くの人々によって様々な角度から語られ、文献や研究も多数存在します。「幸福とは何か」を、一つの指標で測ることは困難で、様々な要素が絡み合った上で形成されるものだと思います。私たちはその要素について、『ポジティブ心理学の挑戦 "幸福"から"持続的幸福"へ』(*2)が提唱する5つの要素を参考に考えています。ポジティブ心理学とは、人生の「幸福」を「より充実した人生」という側面から研究している心理学の一分野で、幸福(Well-being)という概念を形成している要素は5つ存在するということです。
(*2) マーティン・セリグマン、『ポジティブ心理学の挑戦 "幸福"から"持続的幸福"へ』、宇野カオリ訳、2014年

【Positive Emotion】
感動・希望・感謝といったポジティブで前向きな感情。

【Engagement】
物事への積極的な関わり。様々な活動に能動的に加わり、楽しみながらその関係性に没頭すること。

【Positive Relationship】
健全な関係。自分以外の存在つまり他者との良い関わり。

【Meaning】
自分自身と人生の関わり、存在、意義等の自覚。

【Achievement】
達成。何かを成し遂げ、目指していた地点にたどり着くこと。

この5つの指標が高い位置にあることが幸福であると考えてみると、漠然としていた幸せの本当の姿が見えてくるのかもしれません。

魂レベルの幸福

魂が存在するかどうかはわかりません。ただ、「魂」と「脳」を分けて考えると、思考が整いやすいので、私たちはその区別をしています。もし「魂」と「脳」がそれぞれ別のものだと考えた時、「魂」は一体何を求めているのだろうか。この問いに対する私たちの答え、それが「幸福」です。いまここにあるつながりを大切にし、使命を果たし、縁を広げてゆくこと。これが「魂」が求めていることではないかと考えています。「脳」が感じる一時的な快楽の分泌物質に惑わされず、幸福(Well-being)に関係している5つの要素を「魂レベルで感じ、探究してゆくことができるか」が、幸福に近づく道なのではないでしょうか。

卓越性を
磨きつづける

人類の卓越性は、「魂」を十分に活動させながら「脳」を使いこなすことにある。
自分の「脳」と「魂」を磨きつづけ、いまここで求められている卓越性を発揮する。
勇気を持って自分の世界を広げ、変化を受け入れ、成長しつづける生き方を選ぶ。

卓越性とは

「卓越性」とは、その人ができることの中でいちばん高度で本質的で世界のためになることだと私たちは考えます。この世界の成り立ちに何らかの意味があるのだとしたら、どんな人にも役割(つながりの中で求められている個性)があるはずです。そしてその「役割」を全うすることが、人生の目的ではないでしょうか。「役割」はその人の特質(何を大切にしているか、何が好きか、何に没頭できるか等)から生まれます。私たちが定義する「役割」は、「卓越性」とほぼイコールです。古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、人間万物の究極目的は「最高善(幸福)である」と提唱しました。善とは、卓越性を十分に発揮すること。つまり、人間の幸福は「卓越性に即した魂の活動」と言えます。

卓越性を磨きつづける

「卓越性」は絶えず磨きつづける必要があります。磨きつづけるということは、成長しつづけること。成長を「できなかったことができるようになる」と定義した場合、成長するためには自分自身がいま持ち合わせていない知識・能力を獲得することが必須となります。つまり、現状を思い切って変化させる勇気を持ち、「自分自身」という枠の外へ向かう挑戦を続けることが、卓越性を高めてゆくために大切なこととなります。

よく生きる

私たちが考える「よく生きる」という意味。それは、一過性の脳への快楽ではなく、魂レベルの幸せを追求し、磨き続けた卓越性を発揮して使命を全うすること。倫理と知性をグレードアップさせること。これらの目標への絶え間ない挑戦が、「よく生きる」ことだと考えます。

世界のために
表現しつづける

世界への貢献は表現することのみで行うことができる。
自分は、いまここで卓越性を活かし、世界のために何を表現できるのか。
この問に答え、卓越した表現を創造することに全力を尽くす。

貢献するということ

人間には根源的に「貢献したい」という欲求があります。貢献とは、自分の脳で考えるだけでは実現することができません。自分の外の世界に対して表現することによってのみ、貢献が実現されます。どんなに高尚なこと、素晴らしいことを想像していたとしても、この三次元の世界に表現されていなければ頭の中にあるだけの存在でしかありません。貢献への最初のステップは「表現」であり、到達までの重要な道しるべとなるのも、やはり「表現」なのです。

表現こそ人間が持つ卓越性

表現とは、自分自身の思想・感情・意思などを形にすること。つまり、頭の中にあるものを、この三次元の物理空間に表すということ。あらゆる生物の中で、人間だけがこの「表現」という行為で、思いを形にすることができます。人類はこれまで、自分自身の頭の中にある想像を様々な形で表現し、世界の中で具現化してきました。そして私たちARETECOもまた、人間が持つ「表現」という卓越性を活かし、世界に貢献しつづけることで、縁起から問われている使命を全うしてゆきます。

OUR PHILOSOPHY「いまここで、よく生きる」

未来を手段に、今を目的に

世界はいまここにだけ存在している。いまここにのみ万物の美しさがある。
瞬間瞬間を全力で積み重ねていくことによって、この世界に変化を与えられる。
過去に囚われず、理想の未来を描き、私たちはいまを全力で美しく生きる。

「ここ」への感謝・尊重が使命へと導く

無限の世界の中で、幾多の縁が重なって、「ここ」に自分がいる。
そのことに気づいたとき、「ここ」にある縁を感謝、尊重することができる。
「ここ」での貢献が良い縁をつなぎ、「ここ」が拡大することで使命の種が大きく育つ。

魂レベルの幸福を指針とする

世界の存在理由や意味は分らなくとも、進むべき方向は幸福が指し示してくれる。
社会は幸福を目指して進み、個人もまた幸福な生き方を模索する。
固定観念に支配されず、魂の声を聴き、個々の役割を全うすることが、生きる意味である。

卓越性を磨きつづける

人類の卓越性は、「魂」を十分に活動させながら「脳」を使いこなすことにある。
自分の「魂」と「脳」を磨きつづけ、いまここで求められている卓越性を発揮する。
勇気を持って自分の世界を広げ、変化を受け入れ、成長しつづける生き方を選ぶ。

世界のために表現しつづける

世界への貢献は表現することのみで行うことができる。
自分は、いまここで、卓越性を活かして、世界のために何を表現できるのか。
この問いに答え、卓越した表現を創造することに全力を尽くす。

私たちは、フィロソフィー「いまここで、よく生きる」を体現するために
「ARETECO十徳」をつくり、生き方や仕事をする上での指針にしています。

ARETECO十徳ARETECOで働くメンバーのコミットメント